青梅市 山内新四国八十八箇所霊場に「幸せの鐘」設置

展望台からの景色

「青梅市柚木町の良いところを再発見し、活気ある場所にしたい」と活動する「88盛り上げ隊」(市川康浩代表)はこのほど、同町の山内新四国八十八箇所霊場の展望台に「幸せの鐘」を設置し、8日に除幕式を開いた。

四国八十八箇所霊場は弘法大師(真言宗開祖、空海)が厄年に自身と人々のため、四国を一巡して88カ所の霊場を定めた寺院の総称。同市霊場は四国から持ち帰った土と本尊を巡ることで、四国まで行かずに同じご利益を得られるとされている。同団体はマップや案内板の作成、ツアーを開催するなどして霊場のPRに努めている。

展望台は霊場のある愛宕山を即清寺(増沢秀丸住職)裏手から1時間ほど登ったところにある。2018年、同団体が柚木愛郷会(宮田浩徳代表)の協力で設置した。見晴らしがよく、晴天時にはスカイツリーが望める。

活動の折にメンバーの川島秀行さんが景色を眺め、「ここで鐘を響かせ、多くの人に幸せを届けたい」と鐘の設置を発案。新型コロナの収束が見えない今こそ実現すべきという強い思いがメンバーにわき、設置を決めた。

「初打ち」を務める小澤会長

除幕式には隊員15人のほか、同町自治会、設置を手伝った愛郷会メンバーらが参加。森村隆行都議、島崎実市議、尾根義明連合自治会長の3人が除幕し、小澤酒造の小澤順一郎会長が「初打ち」を任された。

市川代表は「展望台で鐘を打ち、きれいな景色と幸せな響きを訪れた人に与えられたら」と話した。(藤野)