奥多摩の魅力を発信　若者の視点で町を活性化　多摩大学　松本ゼミ

多摩大学経営情報学部（多摩市）の松本祐一ゼミの学生らが企画、製作した「回してまわろう奥多摩ガチャポン第２弾」が１日、奥多摩町川井駅前に設置された。カプセルの中には奥多摩グルメを紹介する缶バッチ４種、クマやシカなどのイラストの消しゴム２種、ヒノキの入浴剤が入っている。１回３００円。

これまで奥多摩駅舎２階の「ポートおくたま」に置かれていたが、設置期間が終了したことや、川井駅を利用する地元の人や観光客にも奥多摩ガチャポンを知ってもらいたいと移設。

同町でのガチャポンの設置は２年目。昨年の第１弾にはシカの角で作ったアクセサリーや、奥多摩の風景の缶バッチが入っていた。来年４月には第３弾を発売予定。エコバックや、ストラップなどの新アイテムを企画しているという。

同ゼミは６年前から同町と交流を持ち、特産品の治助芋栽培、治助芋を使用した商品の企画販売、奥多摩ＰＲ動画の作成など、研究の一環として学生たちが主体となって魅力を発信している。

２年ほど前から、土産品を開発するガチャポン事業部、多機能型買い物拠点設置プロジェクトを進めるミニスーパー事業部、同町に訪れる人を増やしたいと活動するイベント事業部を設け、２〜４年生44人が同町活性化に向け活動している。

ガチャポン事業部長の菱山友希さん（３年）は「多くの人に奥多摩の魅力を発信することで、人口減少する奥多摩への移住者を増やせるよう活動を続けていきたい」と意気込みを語った。

イベント事業部では奥多摩フォトコンテストを開催している。（鋤柄）