moon labo あきる野・日の出が発足 小学校にフリーナプキン設置 支援者を募る

浅見代表(右)と岩本ゆか副代表
浅見代表(右)と岩本ゆか副代表

 家庭の事情で生理が始まったこと、ナプキンが足りないことを言い出せない子どもがいるという。誰もがいつでも生理用品を手に取れる環境を整え、子どもたちが正しく生理を理解できるよう活動する「フリーナプキンmoon labo あきる野・日の出」(浅見夏奈代表)が昨年12月に発足。小学校の個室トイレに無料のナプキンを設置する活動を始めた。

 ナプキンは活動の賛同者から寄付されたもの。経血の多い日用、少ない日用、オーガニックコットンを使用したものなどさまざまな種類を置き、ナプキンの使い方等をイラストで分かりやすく説明したリーフレットと共に設置している。生理は決して恥ずかしいことではないことを伝え、近くの誰かに相談できるきっかけとなればとの思いもあるという。

 浅見代表(あきる野市下代継)は市内でエステサロンを営んでいる。近年は小学生も肌や体毛に関する悩みを抱え、サロンで相談を受けることがあるという。悩みを聞く中で、生理や生理用品に関する知識がなく、トラブルや悩みを抱える子どもがいることを知った。

 そんな時、福岡県糸島市で始まった生理用品が買えない子どもを支援する市民グループ「moon labo」を知った。西多摩でも活動したいとママ友を中心に仲間を募り、11人のメンバーであきる野・日の出支部を発足。1月に日の出町立本宿小学校に、3月にあきる野市立西秋留小学校の3〜6年生が使用する全ての個室トイレにフリーナプキンを設置した。

西秋留小学校に設置したフリーナプキン
西秋留小学校に設置したフリーナプキン

 2校の保健室や事務室には寄付ボックスを設置しており、多くの寄付が集まっているという。だが、設置校を増やすためには、さらに寄付を募らなければならない。今後、学校以外の場所にも設置し、より多くの寄付を集めていきたいという。

 浅見さんは「西多摩での活動はまだまだ始まったばかり。設置できる学校を増やし、少しでも子どもたちの助けになればうれしい。協力してくれる方を募集しています」と話した。(鋤柄)