檜原村 竹食器の FUNFAM ヒノハララボ開所式 スギ・ヒノキで新商品も
子ども向け竹食器の製造・販売会社FUNFAM(ファンファン、本社・港区、藤岡康代社長)のヒノハララボ(檜原村本宿)開所式が20日に行われ、ラボの内部や取扱商品などがお披露目された。坂本義次村長や村議、地元製材業者らが招かれた。
同社は国内産の竹を集成材にし、離乳食に適した椀や皿のセット、マグカップや箸などに加工・販売している。竹の優れた抗菌性や、すくすく育つ縁起物としての特性が評価され、販路を拡大。国内の取扱店舗は450に上り、海外での取り扱いも増えている。
同社は創業者の藤岡恒行さん(41)の実家にあたる都内の家具メーカー「タヌマ」から独立するかたちで2011年創業。康代社長の育児経験に基づく「安全安心な食器で子どもに食べさせたい」との思いが起業の発端という。
ヒノハララボは今年7月に始動。村内在住者3人を雇用し、商品の梱包・発送とレーザー加工など簡単な加工のみを行っているが、今後は都心や静岡などにある加工の拠点を徐々にヒノハララボに移行するという。
開所式であいさつに立った康代社長は、ヒノハララボ開設を機に、「村に豊富にあるスギやヒノキを活用し、違うブランドで販売につなげていけたら」と村の最大の資源である木材を使った商品開発を視野に入れていると話した。(伊藤)