【やさしい味たべある記】青梅 繭蔵 ひと手間が凝らされた創作和食 月替りのメニューで春の味を

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ごはんは五穀米、玄米、または変わりごはん(3月はうどのきんぴらごはん)から選べる。この日は玄米をチョイス

友人知人から評判を聞き、ずっと行きたいと思っていた「ダイニング&ギャラリー繭蔵」(庭崎正純オーナー、青梅市西分町)。梅の花がほころび出した3月初頭、訪れることができた。
店は100年以上前に建てられた石蔵を改装したもので、もとは青梅織物工業協同組合の倉庫として使われていたという。2000年に繭蔵としてオープンして以来、旬の野菜をふんだんに使った創作和食を提供している。
ランチメニューの中から「繭膳」(1600円)をオーダー。メニューの内容は月ごとに替わるそうで、この日はヘルシー野菜とおからのコロッケ、ふきのとうのかき揚げなど春の食材が詰まった6種類のおかずに、セリと生のりと油揚げの味噌汁、デザートがつく。
かき揚げを頬張ると、ふきのとうのほろ苦さ、干し海老の香ばしさがふわっと広がる。少し酸味のあるおからサラダは、おからと練りごま、豆乳、酢、塩コショウを混ぜ、さらにヒジキ煮やピーマン、玉ねぎ、パプリカ、人参を合わせたもの。「素材の味を生かしながら、愛情をこめてひと手間を惜しまず調理しています」と庭崎オーナーが言うとおり、手間と工夫がすべての品に凝らされている。
デザートは、よもぎの寒天わらび餅。つややかな見た目と、プリプリの食感が面白い。さっぱりとした甘さで、春の味覚でいっぱいに膨らんだお腹にもすんなりおさまってくれる。
ランチは午後2時まで(土日は2時半まで)で、食前酒や前菜もつく蔵膳(3000円)や菜食プレート(1000円)、季節のカレーやシチューのプレート(各1000円)、キッズプレート(900円)もある。午後のメニューでは、カレーなどのほか、季節のスイーツ、ドリンクが味わえる。
青梅市西分町3―127。無休(年末年始・夏季休業日を除く)。営業時間は午前11時~午後5時(夜はパーティ予約のみの営業)。駐車場あり。アレルギー対応も可能。問い合わせは0428(21)7291まで。(佐々木)