あきる野の浦野さん 昔ながらの自然の味を次世代に のかのこ農園で加工品製造

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農園の名前にもなっている看板娘、雌ヤギの「のか」と「のこ」

あきる野市草花の浦野春枝さん(64)は、2013年に「のかのこ農園」を開園。「自然の味を生かしたい」と化学合成添加物を使わず、自家農産物を利用したジャムやおやき、まゆ玉などの加工品を作り、販売している。
浦野さんは日の出町平井出身。短大卒業後は、あきる野市内の保育園保育士、児童館職員として勤務した。10代の頃から料理が好きだったため、仕事の傍ら、料理学校に通ったり、母親が子どもにおやつを作るサークルを立ち上げて活動したりと、料理への関心を深めてきた。
30歳で農家に嫁ぎ退職。出産後は「子どもに昔ながらの手作りの味を」と自家栽培の農産物で離乳食やおやつなどさまざまなものを作った。その延長で、自宅敷地内に加工場を作り、広く販売することになったという。
人気商品は、農薬をほとんど使わずに育てた農産物を使った、ブルーベリージャム(600円)、トマトジャム(同)など。原材料は、メイン食材とてん菜グラニュー糖、レモンのみで、素材の味を生かすことを心がけている。
また、国産の材料にこだわって作る、おやきや大福、シフォンケーキ、自宅敷地内に自生するヨモギを使う草の花餅(草餅)も人気。あんこは、北海道・美瑛産の小豆を練り上げて手作りするなど、手間も惜しまない。「作るのが好きなんです。自然な味を食べてもらって、喜んでもらえたら何よりうれしい」と話している。
のかのこ農園の加工品は、秋川ファーマーズセンター(同市二宮)と瀬音の湯(同市乙津)で販売する。問い合わせは090(8032)3160浦野さんまで。    (佐々木)