【やさしい味 たべある記】あきる野 久森 地元産の食材にこだわる 野菜が主役の限定ランチ

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平日限定10食のランチ。プラス300円で飲み物を付けられる

あきる野市小川の「甘味茶房見世蔵久森」(森田康大店主)は、平日限定のランチ(1500円)を味わえる。
メイン料理は、アスパラや人参、小カブなど季節の野菜8種類を使った一品。350度の過熱水蒸気で一気に調理しているそうで、素材の旨みがぎゅっと詰まっている。調理の際の味付けは塩とオリーブオイルのみで、ポン酢と自家製味噌マヨネーズも添えられているが、そのままでも十分おいしい。
そのほかにサラダ、ミニトマトのグリル、のらぼうのおひたし、ごはんとたっぷりきのこの味噌汁がつく。東京牛乳で作られたソフトクリームなど3種が盛られたデザートまで食べると、お腹いっぱいだ。
使用している食材はほとんど地元産で、お米は代々農業を営んでいる森田店主(48)が育てたもの。野菜などは市内から、キノコ類は奥多摩や檜原産を仕入れている。森田店主は「農家の自分がやるのなら、野菜だけで作りたかった。地元の食材を使うことで、地域活性に少しでもつながれば」と話す。

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築160余年の土蔵「見世蔵」を改築した店舗。見世蔵を含む森田家住宅(向かって左側の門の奥)は国の登録有形文化財

ランチのほか、甘味メニューも充実。特に、南アルプス八ヶ岳の天然氷を使ったかき氷(1000円~)は人気で、あきる野産ブルーベリーやキウイ、金柑を使ったシロップでも味わえる。森田店主は「5月中旬以降に露地栽培のイチゴが入荷したら、シロップを作ろうと思います。スローライフ、スローフードがテーマの店ですので、ぜひゆっくりとした時間を過ごしに来てください」と話している。
ランチは10食限定(事前予約は別途)。営業時間は午前11時~午後6時。火曜定休(祝祭日は営業)。駐車場あり。問い合わせは042(558)1852まで。 (佐々木)