アナログレコードを聴ける喫茶店　カフェ トラモナ

　あきる野市草花の住宅街にあるアパートの一室に、アナログレコードが聴ける喫茶店「カフェ トラモナ」（浦野茂店主）が先月オープンした。コーヒーの香り漂う隠れ家的な空間に心地いい音楽。一人でも、誰かと来ても、ゆったりした時を過ごせそうな場所だ。
店内でまず目につくのが壁際の棚にずらりと並んだレコード。店主の浦野さん（64）が小学生のころから集めてきたもので、その数は４５００枚を超える。ボブ・ディラン、ザ・バンド、エリック・カズ、高田渡、はっぴいえんど…棚のレコードから好みの１枚をリクエストすることもできる。
浦野さんは60歳で都内の出版社を定年退職後、再雇用で同じ会社に勤務。65歳を区切りに好きなことを始めるつもりでいたが、「この年になったら１年先はどうなるかわからない」と、予定より早く好きなコーヒーと音楽に囲まれた暮らしにシフトした。
店名の「トラモナ」はディランの名曲からとった。店では近隣の音楽イベントで出会った個性的なアーティストのライブも定期的に開催していくという。
メニューはいずれも良心的な価格。コーヒー、紅茶（各４００円）、パスタ、カレー（各６００円）、フレンチトースト（４００円）などの軽食、ハートランド（６００円）、ギネス（同）などビールもある。
営業時間は午前10時～午後７時（土曜は午後９時まで）。木曜定休。駐車場あり。問い合わせは０４２（８４２）３４８８まで。（伊藤）