あきる野フィルムコミッション 問い合わせ年200件 季節の映像など無償で提供
あきる野市がシティプロモーションの一環として取り組むフィルムコミッションが活動開始から5年目を迎えた。制作会社などにロケ地を紹介する撮影支援と、独自に制作した映像提供の2本柱で着実に実績を積み、市のPRにつなげている。
撮影支援ではロケ地等の問い合わせが年平均200件ほどあり、このうち約27%が撮影に結びついている。現在放映中の「中学聖日記」や「駐在刑事」のほか、これまでにもさまざまな映画やドラマ、CMなどの撮影が市内で行われた。
もう一つの柱、映像提供は、フィルムコミッション担当の市職員が撮影した市内のイベントや季節の映像などを無償で提供するもの。年平均3~4件の提供実績があり、テレビの情報番組などで使用されている。
担当職員の小林仁さん(60)は「ある番組の制作担当者があきる野で撮影を行い良い印象を持ってくれると、別の番組でまた使ってくれるケースが多いようだ」と話す。電話問い合わせの段階で相手がロケ地に求めるイメージを正確に把握し、的確な場所を紹介するよう努めているという。
提供映像については「桜、川、紅葉、雪などすべての季節の映像を持っているのが強み」。市主催のイベントなど編集してYou tube(動画投稿サイト)にあげているものもあるが、記録として撮りためている映像もある。今後はそうした記録映像も資料として貴重な価値をもってくるとみている。
先月26日~30日には市役所ロビーで活動実績を紹介する展示を行った。多くの市民が足を止め、撮影作品の写真などに見入っていた。
実績紹介や提供可能映像などはホームページに詳細が掲載されている。(伊藤)