新年は七福神巡りで福を招く町歩き

正月の行事として、初詣とは一味違った楽しみ方ができる七福神巡り。全国に数百カ所、都内では三十前後の地域で七福神巡りが行われており、多摩にも八つある。多くは一月上旬のみの期間限定。正月ならではの福を招く町歩きに出かけてみては。

正月の行事として、初詣とは一味違った楽しみ方ができる七福神巡り。全国に数百カ所、都内では三十前後の地域で七福神巡りが行われており、多摩にも八つある。多くは一月上旬のみの期間限定。正月ならではの福を招く町歩きに出かけてみては。
七福神とは、大黒天、恵比須、毘沙門天、弁財天、寿老人、福禄寿、布袋尊からなる、福を招く七神のこと。これらの神様が祀られている寺や神社を順番に回って祈願するのが、七福神巡りだ。
七福神巡りは江戸時代に盛んになったと言われ、古くから行われている地域もあれば、近年は、町おこしのために始める地域もある。寺社を巡りながら、普段は歩かない道を進んだり、隠れ家的な店に入ったり。七福神巡りは、町の新たな姿を見つけるのにもぴったりだ。

特製色紙に御朱印を集め、七福神巡り限定の授与品を揃えていくのも楽しみの一つ。途中、地元の名店や甘味処で休憩しながら、すべて巡り終わった時の達成感、充実感を味わってほしい。

多摩の七福神巡り8選

■青梅七福神
昭和55年にスタート。多摩地域では最も歴史ある七福神巡り。
期間:通年(1月のみ納経色紙授与)、午前8時~午後5時頃
順路例:青梅駅⇄延命寺(大黒天)⇄宗建寺(毘沙門天)⇄玉泉寺(弁財天)⇄清宝院(恵比寿尊)⇄地蔵院(布袋尊)⇄明白院 (福禄寿)⇄聞修院(寿老人)⇄青梅駅
授与品:色紙(御朱印)、御姿、絵馬、藍染御朱印帖

〜ここに注目!青梅七福神〜
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今年の七福神巡りで好評だった「藍染御朱印帖」(左)が再登場。藍染工房壺草苑とコラボして、生地に復刻青梅嶋で使った糸を用いた「青梅格子御朱印帖」(右)も販売。

■武蔵五日市七福神
平成22年にはじまり、31年の正月で10周年を迎える。
期間:1月1日〜31日、午前9時〜午後4時(ご開帳は3日まで)
順路例:武蔵五日市駅⇄正光寺(弁財天)⇄大悲願寺(大黒天)⇄下町地蔵堂(恵比寿天)⇄番場地蔵堂(毘沙門天)⇄玉林寺(福禄寿)⇄光厳寺(布袋尊)⇄徳雲院(寿老人)⇄武蔵五日市駅
授与品:色紙(御朱印)ほか

■八王子七福神
末広がりの「八」と八王子の「八」にちなみ、八福神を巡る。
期間:1月1日~14日、午前9時〜午後4時半
順路例:八王子駅⇄本立寺(毘沙門天)⇄伝法院(恵比寿天)⇄金剛院(福禄寿)⇄信松院(布袋尊)⇄善龍寺(大黒天)⇄了法寺(弁財天)⇄宗格院(寿老人)⇄吉祥院(吉祥天)⇄西八王子駅
授与品:色紙(御朱印)ほか

■調布七福神
30年以上前から続く七福神巡り。
期間:1月1日〜7日、午前9時〜午後4時半
順路例:仙川駅⇄昌翁寺(寿老人)⇄明照院(弁財天)⇄深大寺(毘沙門天)⇄祇園寺(福禄寿)⇄常性寺(布袋尊)⇄大正寺(恵比寿天)⇄西光寺(大黒天)⇄西調布駅
授与品:色紙(御朱印)

■日野七福神
晴れた日には道中で富士山を望むことができる。
期間:1月1日〜7日、午前9時〜午後4時
順路例:百草園駅⇄真照寺(恵比寿天)⇄石田寺(福禄寿)⇄安養寺(毘沙門天)⇄金剛寺(弁財天)⇄延命寺(寿老人)⇄善生寺(大黒天)⇄宗印寺(布袋尊)⇄平山城址公園駅
授与品:色紙(御朱印)

■武蔵野吉祥七福神
13回目。七福神巡りの専用バスも運行。
期間:1月1日~7日、午前9時半~午後4時半
順路例:吉祥寺駅 → 大盛寺・井の頭弁財天 (弁財天)→杵築大社(恵比寿天)→延命寺(寿老人、毘沙門天)→大法禅寺(福禄寿)→武蔵野八幡宮(大黒天)→安養寺(布袋尊)→吉祥寺駅
授与品:色紙(御朱印)セットほか

■東久留米七福神
15回目。駅前からは富士山を眺められる。
日時:1月12日(土)、9時半〜11時半に東久留米西口中央公園で受付
※参加費100円(保険代込)
順路例:東久留米西口中央公園→多聞寺(毘沙門天)→米津寺(布袋尊)→大圓寺(寿老人、福禄寿、恵比寿天)→宝泉寺(弁財天)→浄牧院(大黒天)→東久留米市役所
授与品:色紙(御朱印)、御神像
※すべて巡った先着2,500人にかりんとうをプレゼント

■原町田七福神
平成21年に設置。駅周辺にまとまっているため、初心者におすすめ。
期間:通年
順路案:町田駅⇄カリヨン広場(大黒天)⇄母智丘神社(弁財天)⇄浄運寺(毘沙門天)⇄町田ツーリストギャラリー(大黒天、福禄寿のスタンプ押印場所)⇄町田商工会議所前(福禄寿)⇄勝楽寺(寿老人)⇄町田天満宮(恵比寿天)⇄宗保院(布袋尊)⇄町田駅
授与品:色紙(御朱印ではなくスタンプ)ほか