フェラーリでドラム缶釜をけん引 スーパーカー焼き芋

ドラム缶釜を載せたトレーラーをフェラーリでけん引する「スーパーカー焼き芋」が16日、日の出町大久野のつるつる温泉駐車場に登場した。物珍しい光景に引き寄せられるように温泉客が集まり、熱々の焼き芋を購入していた。

ユニークなアイデアを実現したのは、町内で車の整備・修理会社ドリームカーを経営する原田輝和さん(50)。年に数回しか乗る機会のない愛車のフェラーリを何かに活用できないかと日頃から考えていた。10月下旬のある日、ふと「焼き芋の釜を引いたら面白いのでは」と思いつき、翌日から行動を起こした。
後輩で赤保谷鉄工場(同町大久野)の小嶋健太社長に相談し、ドラム缶で釜を手作りすることに。市販品の写真を見ながら2人で試行錯誤。ドラム缶に小石を敷き詰め、下から熱して石焼きにする釜を完成させた。
焼き芋の質にもこだわる。焼き芋マイスターの小澤揚徳さん(あきる野市)から芋の焼き方や使用する品種などをアドバイスしてもらい、極上の焼き芋を提供する。
1台の釜で一度に焼ける芋は40本。今月9日の初営業日には焼き芋の製造が追いつかず、急きょ釜を1台増産してこの日の営業に臨んだ。原田さんは「面白いことを口で言うだけでは誰も認めてくれない。形にして初めて話題になる」といい、依頼があれば各地のイベントにも出向いてみたいと話す。
焼き芋は紅あずまと紅はるかの2種で、1本300~500円前後。年内は22、23両日の正午~4時頃、つるつる温泉で営業。問い合わせは090(6100)5982原田さんまで。(伊藤)