吸血鬼少女漫画のガイド本発刊 あきる野の「少女まんが館」館主の中野さん、大井さん著書

少女漫画専門の私設図書館「少女まんが館」(あきる野市網代)を運営する、中野純さん、大井夏代さん夫婦が著した吸血鬼少女漫画ガイド『少女まんがは吸血鬼でできている』(方丈社刊、2800円税別、A5判、376㌻、オールカラー)=写真=が4日、発刊された。少女まんが館
同書では、『ポーの一族』(萩尾望都)や『夢の碑』(木原敏江)など、1950年代以降に発表された吸血鬼が登場する少女漫画から153作を厳選して紹介。『ポーの一族』などの連載当時の扉絵を多数掲載しており、ガイドブックとしてはもちろん、少女漫画の歴史をたどる資料としても楽しめる作品になっている。2000年代に発表された作品もわかりやすい解説とユニークな考察付きで紹介している。
中野さん、大井さん夫妻は、1997年日の出町で「少女まんが館」を開館し、2009年にあきる野市網代に移転。蔵書は約6万冊を数える。中野さんは同書まえがきで「少女まんが館をやっていて、『ニッチなところを狙ってきましたね』と男性に言われたりするが、とんでもない! ニッチなんかじゃない。これが日本文化のど真ん中だ。少女まんがの核心部、吸血鬼少女まんがの世界へ、ようこそ!」と記している。
同書はインターネット上の各種書籍販売サイトで購入できる。書籍に関する問い合わせは03(3518)2272方丈社まで。少女まんが館への問い合わせはjomakan★sarusuberi.co.jp
まで。(佐々木)

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