調布大祭、山車、神輿大集合 熱気の千ヶ瀬バイパス通り 令和迎えるに相応しい 5町合同大祭

調布大祭(2) 青梅に春本番を告げる調布大祭(髙橋正大祭実行委員長)が14日行われ、会場となった千ヶ瀬バイパス通りは繰り出す山車や神輿と蝟集する人の熱気に包まれた。
同大祭は旧調布地域の駒木町、上長淵、下長淵、千ヶ瀬町、河辺町の5町の合同大祭。1995(平成7)年から始まり今年で25回を数える。それまで各町ごとに開催していた春祭りが「調布地域大同」の呼び掛けで一つにまとまった。
各町内ごとの祭りは前日の宵宮や本祭りの午前中に町内巡行が行われた。
午後2時20分、千ヶ瀬第3自治会の山車が鳳凰の胴幕も煌びやに祭り会場のバイパス通りに東側一番乗りで入って来、早速、勝沼の居囃子と向き合って囃子合戦を繰り広げた。
ほぼ同時に西側から登場した鳳凰と稲穂の胴幕の千ヶ瀬第1自治会の山車が大会本部前で山車を旋回させ、いの一番で大会役員らにあいさつ。
神輿では八雲会の半纏を翻した担ぎ手らが「オイサ、オイサ」の掛け声も威勢よく神輿一番乗りをきめ込んだ。
それを合図に「王将」「金将」などの将棋の駒を散らした胴幕の駒木町の山車をはじめ、上長淵、下長淵、河辺町の神輿や山車が東西から笛や太鼓の音とともに大会本部前に集結。
各山車の役員、拍子木らが次々と浜中啓一青梅市長、髙橋実行委員長、尾藤徳篤、輪千洋一両副実行委員長、久下実大会役員らと手締めのあいさつを交わした。
最大の見せ場の5町の山車と神輿の競り合いが太鼓や鉦の囃子合戦もにぎやかに繰り広げられ、競演を取り巻く観客の熱気でバイパス通りの熱狂は最高潮に達した。
祭り装束の髙橋実行委員長は「新元号の『令和』を迎えるに相応しい大祭になった。祭りを通して地域がさらに安全、安心で暮らしいいまちになってほしい」と話した。(吉田)