テラコヤ4年目 地域に定着 あきる野市増戸地区で

地域の子が集まり、勉強、食事、遊びの時間をともに過ごす「テラコヤ」(全3回)が先月28日、あきる野市山田の能満寺(伊藤元聡住職)で行われた。同市増戸地区で活動する地域子ども育成リーダーの提案により始まった事業で今年4年目。回を重ねるごとに運営スタッフが充実し、夏休みの恒例行事として定着しつつある。
今年初回のテラコヤには小学生を中心に地域の子どもたち30人が参加。座禅を効果的に取り入れたプログラムで、勉強、遊びに打ち込んだ。育成リーダーと協力スタッフが食事づくりや勉強の指導などを行った。
一つのイベントに対して積極的な参加がみられるのが増戸地区の地域性。この日も、子ども参加者30人に対し大人20人が運営に携わった。昼食には地域の農家から提供された野菜をふんだんに使った栄養満点のメニューが並んだ。
運営スタッフはかつての参加者からも育ってきている。横山祐理那さん(高校3年)、宙央さん(同2年)姉弟は、スタッフだった母親に誘われ子どもたちに勉強を教えるようになった。
テラコヤを発案した育成リーダーの加藤めぐみさん(35)は「地域の中で、自治会や子ども会に入っていない子も含めた居場所作りをしたかった。子どもたちの笑顔や『美味しい』『楽しい』という声が大人にとっては励みになっています」と話した。
テラコヤは今後11日に瑞雲寺、17日に明光寺でも開かれる。(伊藤)