古里診療所、新体制で再開 休診から10カ月ぶり 奥多摩町 「安心感ある 明るい診療所に」

西の風ロゴ1昨年11月から休診していた奥多摩町の古里診療所が新たな管理者を迎え1日に再開した。町が指定管理者に選定した公益社団法人地域医療振興協会(千代田区、吉新通康理事長)が、所長に外山千也内科医を派遣し運営にあたる。
同診療所は前管理者の皆川俊一医師が病気により診療できなくなったため昨年11月27日から休診していた。町の主要な医療機関の早期再開を強く望む住民の声を受け、町は今年3月、条例の一部を改正。これまでの公設民営に代わり指定管理者制度を導入。管理者を公募し、全国70以上のへき地に医師を派遣するなど地域医療への気概と実績をもつ同協会が選定された。
1日の開設式であいさつに立った河村文夫町長は、これまでの整形外科が中心の診療所から総合内科に変わることや、整形外科は月2回、皮膚科は月1回、専門の医師を招いて診療することに触れ、「従来以上に医療の充実が図られる」と歓迎。外山所長は「職員一同、チームワークで安心感のある明るい診療所にしていきたい」と応えた。このほか来賓で師岡公伸議長と双葉会診療所(同町海沢)の片倉和彦所長が祝辞を述べた。
診療所の外来受付時間は午前8時45分~11時半、午後1時45分~4時半。毎日9ルートで送迎バスを運行する。問い合わせは0428(85)8757まで。(伊藤)