人形2000体を供養 原小宮蕃椒地蔵で あきる野市 お賽銭の一部で被災地支援
あきる野市原小宮にある蕃椒地蔵で3日、人形供養があった。縁日に合わせ地蔵講(講元・田中良作さん、36人)が人形を募り、ねんごろに供養した。
供養は5年前に始めた。以前から地蔵前に人形が捨てられていることが度々あり、田中さんらが「地蔵講でしっかりと供養したらどうか」と相談。供養が始まった。
当日は臨済宗建長寺派陽向寺の鈴木宗暢住職が導師となり、60人余りが読経、焼香し、約2000体を供養した。
読経を前に鈴木住職は「原小宮を守っているのが地蔵尊です」と語り、参列者とともに般若心経と消災妙吉祥神呪のお経を上げた。
田中さんは「令和の時代になり、天皇が即位しおめでたい反面、台風による大雨で甚大な被害が出ている。当たり前に過ごすことが難しい時代だが、縁日ができることは幸せなこと」と呼びかけた。
供養の後、お賽銭の一部や講の厚意を集めた被災地への義援金が鈴木住職に託された。(岡村)