地域ぐるみで高齢者を支え合う 「雨間ほっと♥」サツマイモ掘り 家族連れなど70人参加
あきる野市雨間で、地域ぐるみで高齢者を支え合う新しい取り組みが始まっている。雨間町内会(師清史会長)が同市や同市社会福祉協議会などと連携した事業で、その名も「雨間ほっと♥」。今年5月から参加者を募り活動が始まっている。市内初の取り組みは他地区から注目を集めている。
高齢社会が進む中、安心して生活できるよう高齢者が自ら参加し、健康づくりにつなげていくもの。立ち上げには市からコミュニティー事業交付金が出る。
「雨間ほっと♥」では茶話会レク、グラウンドゴルフ、カラオケ、アグリ、多世代交流の5班が活動する。このうち3日にはアグリ班が行う「さつま芋堀り大会」があった。家族連れを含め70人ほどが参加。土に親しみ、市価の半値で採れたてのサツマイモを分けてもらい大喜びだった。
南郷耕地内の畑は師会長ら3軒が無償で提供。JAあきがわの支援も受け、6月初旬に紅あずまの苗を200本植えた。丹精込めて育て、台風などを乗り越えて収穫を迎えた。1本の苗から約2㌔採れた。
アグリ班ではこれまでトマトやキュウリなどの夏野菜を育て、売り上げを活動資金にしている。ただ、売り上げだけでは資金は不足する。市の交付金とJAの支援は単年度のもので、支援が無くなった場合、事業が継続できるかは未知数だ。
師会長は「健康寿命を伸ばすことは国や自治体を上げての取り組みになっている。事業はこれまで順調に進んでいるが、継続には公的な後押しが必要」と話している。(岡村)