避難所開設のノウハウ学ぶ あきる野市で訓練初開催

ダンボールベッドの寝心地を体験する参加者
ダンボールベッドの寝心地を体験する参加者

避難所開設・運営訓練が8日、あきる野市伊奈の五日市ファインプラザと森の下公園で初開催され、市内の町内会・自治会役員、防災リーダーと運営スタッフあわせて300人ほどが参加。5班に分かれ、避難所開設のノウハウや機材の扱い方などを学んだ。
同市町内会・自治会連合会(網代和夫会長)が主催。同市防災・安心地域委員会(大久保春彦本部長)が共催し、同市の協力を得て実行委員会(吉澤辰夫委員長)形式で実施した。訓練に同席した秋川消防署によれば、避難所設営に特化した訓練は非常に珍しく、有意義な内容だという。
ファインプラザ体育館では避難者の受け入れや配置を体験。東京都地域の底力発展事業の助成金で購入したパーテーションやダンボールベッド、蓄電器などの使い方をスタッフが披露した。
森の下公園では給水セットや簡易トイレの設営、炊き出し訓練などを行った。
吉澤委員長は「避難所をスムーズに設営する必要性は今後災害が増えるにつれ高まってくると思う。参加した人には今日学んだことを地域に持ち帰り生かしてほしい」、網代会長は「皆が真剣に取り組んでくれ、機材の使い勝手もわかった。来月の反省会で課題を洗い出し、次に生かしたい」と話した。 (伊藤)