スープ餃子の店「ボンボン亭」 青梅市住江町 水餃子名人、和田麗子さん 間もなく米寿

青梅市住江町の元祖、スープ餃子の店「ボンボン亭」(和田保彦店主)の和田麗子さん(87)はあと1週間で満88歳の米寿を迎える。長男の和田店主(65)と2人で考案した看板メニュー「スープ餃子」に入る餃子を毎日作って健康な日々を送っている。
「息子の店で餃子を作って働いているときが一番楽しい。健康のもとと思っている」と健康で働くことの楽しさを満面の笑みで語る。
ボンボン亭は住吉神社前に開業して今年で8年目を迎えた。餃子通のパラダイス山元さんの漫画で紹介されたり、テレビ撮影が入ったりと、青梅宿の人気店。麗子さんの作る餃子は、旧満州(現中国東北部)の本場の水餃子だ。
麗子さんは1930(昭和7)年2月21日、当時の東京府中央区築地で生まれた。名門、順心女学校(現広尾学園・港区麻布)卒。19歳で老舗の結婚式場「東京會舘」の料理人の保さんと結婚。家庭を守り保彦さんら2人の男の子を育てた。
水餃子はそんな子育ての中で覚えた。麗子さんが31歳、保彦さんが小学3年生だった64年の東京オリンピックのころ、PTAのリーダーで満州引き揚げの近藤君枝さんという女性から習った。近藤さんの自宅に仲のいい女性が集まり会合が頻繁に開かれ、そのつど水餃子を皆で教わりながら作っては話に花を咲かせたという。
保彦さん兄弟は麗子さんが家で作る水餃子をおやつ代わりに食べて育った。「いくらでもお腹に入る。ひと口大だからちょっとつまんで口に入れるとツルッとのどを通る。のど越しのツルッとした味わいは大人になっても忘れられなかった」。
開業以来の名物メニューのスープ餃子はそうした2人の思い出から生まれた。500円の値段も変わらない。ツルツルもちもちの水餃子をスープとご飯で味わう。スープは坦々、タイ風カレー、卵ワカメ、イタリアントマトの4種。主食は白飯、パスタ、そうめんから選ぶ。
麗子さんは「息子の味覚は父親譲り。子どものころから父親に連れられてあちこち食べ歩いていたから口が肥えている」という。
保彦さんはイチ押しのメニューに「母親の水餃子は50年の年季が入った本場仕込み。スープ餃子は日本ではここしかない。ぜひ味わって」と来店を呼び掛ける。
健康の秘訣は「毎日お店で体操をする。今でも体を動かすことが大好き」という。「今はだいぶ縮んだが、背は165㌢あった。バスケットボールの選手だった女学校時代、疎開先の福島県いわき市で行われたバスケットボール大会で優勝したこともある」と語った。
問い合わせは0428(23)0110まで。(吉田)