瑞穂のつるし飾り 15年で1万人超訪れる大イベントに ボランティア2人が始めた展示 来月8日まで 耕心館・けやき館で

春の訪れを告げる瑞穂の風物詩「第15回瑞穂のつるし飾り」(主催=瑞穂町耕心館、同町郷土資料館けやき館)がきょう20日~来月8日、両館で開催される。昨年度に同町で生まれた新生児178人にちなみ178体制作した赤ちゃん人形「みずほちゃん」や、同町の友好交流国、タイ王国コーンケーン市に咲く花「ゴールデンシャワー」などの新作をはじめ、これまで作りためてきた作品を合わせると展示総数は1万点以上。両館のほか同町役場や箱根ヶ崎駅にも展示されており、吊るし飾りが町各所を彩っている。
吊るし飾りを制作しているのは耕心館ボランティア・けやき館ボランティア(岩田敏江代表)で、60~80代の女性21人。展示の際は男性のボランティア4人もサポートする。
もともとは代表の岩田さん(72)が15年前、「耕心館にたくさんが人が来てほしい」との思いから当時の同館ボランティアスタッフと2人で始めたもの。同館の一角でひっそりと展示を始めて以来、徐々に客足が伸び、昨年には1万人以上が観覧に訪れるビッグイベントに成長した。
今年のテーマは耕心館に飾る「ゴールデンシャワー」とけやき館に飾る「みずほちゃん」、そして干支のねずみ。「毎年『今年も来れたよ』『来年も来るからね』と声をかけてくれる方もいて、とても励みになる。私たち21人はお客さん皆から元気と若さをもらっています」と岩田さん。「今年もぜひ楽しんでもらえたらうれしい」と来場を心待ちにしている。
入館無料。開館時間は午前10時~午後9時。毎月第3月曜(祝日の場合は翌日)休館。期間中は箱根ヶ崎駅から無料シャトルバスを運行。つるし飾り「ねずみ」制作の実演や、「大人のためのひなまつりひとり語りの会」(29日午後1時半~、事前予約制、定員100人)、「ひなまつりもちつき体験」(来月1日午前11時~)など各種催しもある。いずれも参加費無料。問い合わせは042(568)1505耕心館、042(568)0634けやき館まで。(佐々木)