立川 農園の手紙舎 「農家の豊かな暮らし味わって」 完全予約制のランチ話題に

拝島駅北側を走る五日市街道を立川方面へ車で進み10分ほど、街道から一本外れた鈴木農園の敷地内に完全予約制、ランチのみのレストラン「農園の手紙舎」(立川市西砂町)がある。同農園で採れた新鮮な無農薬野菜をメインに使った料理やレトロな店内が評判を呼び、西多摩や近隣、都心からもさまざまな客層が訪れている。
経営しているのは、蚤の市、紙博、布博などのイベントや雑貨、カフェをメインに事業展開している「手紙社」(北島勲代表)。大正時代に建てられた養蚕蔵を利用し昨年2月にオープンした。メニューは栃木県鹿沼市のレストラン「アンリロ」のオーナーシェフ、上村正巳さんが手がける。
食事メニューは「農家の定食」(1680円)のみ。同農園の野菜をふんだんに楽しめる前菜は旬の味を大切にしており、今月は梅酢ドレッシングのサラダ、大豆の唐揚げ、人参のババロア、カリフローレの寒天寄せなどが彩り鮮やかに盛りつけられている。さらに土鍋で炊きたての白米と炊き込みご飯(今月は牡蠣と黒米)、近隣の養鶏場から取り寄せる新鮮卵を使った煮卵や自家製糠漬けなどを盛り付けたご飯のお供、お味噌汁が付く。
デザートは富山県から取り寄せる「鯛焼き最中」をのせた季節替わりの和風の甘味(650円)を用意(今月はチョコプリンとレンズ豆の餡、お茶のジェラートの盛合せ)。そのほか自家焙煎コーヒー(500円)、自家製季節の果物シロップ(650円)などもある。
「自分たちの『ワクワク感』を大切に、よりワクワクしてもらえるように編集し直して提供しています」と同社カフェ担当の関根利純さん。2年目の今年は「農家の豊かな暮らしを味わってほしい」というコンセプトはそのままに、予約なしでも食事などが楽しめる展開を模索中だという。
価格はすべて税別。営業時間は午前11時~午後3時(11時~12時45分、1時~3時の完全予約・入替制)。店頭に並んだ雑貨は予約なしで購入可。月・木曜定休。西武立川駅から徒歩約15分。予約・問い合わせは手紙社公式サイトから。(佐々木)