紫の帯輝く道に 風情ある裏道にムラサキツツジ あきる野市新宿自治会「キラキラ化事業」
あきる野市伊奈の新宿自治会(森博会長)は14日、ムラサキツツジの苗38本を「中通り」沿いの希望者に配布した。同自治会が実行委員会をつくり昨年から2年計画で取り組む「キラキラ化事業」に、委員ら11人が参加した。
キラキラ化事業は地域に残る風情ある古い道にツツジの苗を植え、キラキラ輝く道にしようという計画。苗は網代弁天山に自生するムラサキツツジの株から種を採って育てた7~8年もの。同市観光協会五日市支部が取り組む「増戸地区紫つつじの里構想」でツツジの里親となった45人から無償で提供を受けた。
昨年は北伊奈地区の里山「いさぐりの里」から上村・新宿地区を通る「溝掘り道」に苗を植えた。今年は五日市街道と並行して走り、増戸小学校の校庭前などを通る細い裏道「中通り」に苗を配った。作業に必要な道具などの購入費に市のコミュニティ事業助成補助金を充てた。
自治会長と実行委員長を兼務する森さん(71)は「ムラサキツツジは増戸小学校の校歌にも出てくるほど地域の人にはなじみの深い植物。ちょうど山桜の咲くころに開花する。春、風情ある地元の裏道が紫の帯となって輝くことを願っています」と話した。(伊藤)