テレビ電話で手話通訳 福生市がサービス導入 聴覚障害者との意思疎通を円滑に

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専用端末で、通訳オペレーターを介し会話できる

福生市は1日、聴覚障害者との円滑な意思疎通を図るため、テレビ電話での手話通訳サービスを開始した。西多摩で初の試み。

同市は、同サービスの専用タブレット端末を市役所1階の障害福祉課窓口に1台導入。同課での相談や福祉サービスの申請手続きのほか、申告、納税、転入・転出手続きなど、市役所内の他部署でも利用できる。

使い方は簡単で、端末画面にある「手話」のアイコンをタッチすると、テレビ電話で通訳オペレーターにつながる。聴覚障害者がオペレーターに向かって手話で意思を伝え、オペレーターが市職員に通訳して伝える。

同市では「安心・健やかに暮らせる人にやさしいノーマライゼーション社会の実現」を目指して、さまざまな施策を展開。バリアフリーへの社会的なニーズの高まりを受け、また市第5期障害福祉計画等でICTの活用を図りコミュニケーションに支障がある障害者の意思疎通の支援の充実を図るという方向性も示されていたため、導入することになった。

同市ではこれまで、聴覚障害者とのコミュニケーションは筆談や簡単な手話で行ってきた。市担当者は「専用端末の導入でより円滑に意思疎通ができますし、開庁時間内はフルで対応できるのでいつでも安心して来庁していただけると思います」と話していた。

問い合わせは042(551)1742同市障害福祉課障害福祉係まで。(佐々木)