NPOのシニアボランティア 秋川ファーマーズマーケットで手作り布マスクを販売 売上はカンボジアの就学支援に
カンボジアで就学支援事業を行う「NPO法人アジアの子どもたちの就学を支援する会(長谷川安年理事長、あきる野市雨間・多摩川幼稚園内、ASAP)は12日、秋川ファーマーズセンター(同市二宮)でボランティアが製作した手作りマスクの販売を開始した。売上金はASAPが計画中のカンボジア貧困地域にある小学校校舎建築費に充てる。
ASAPは、カンボジアの貧困地域で生活する母親らに日本の幼稚園などで使用する布小物を生産してもらうMother to Mother活動を実施。今回のマスク製作は、同活動のシニアボランティアからの提案によって企画された。マスクが手に入らない地元住民に布マスクを届けたいという想いとともに、販売による収益をカンボジアの支援事業に充てるため、高い裁縫技能を持つボランティアメンバー12人が製作に携わった。
布マスクはメンバーが個々に製作し、12日時点で約150枚が完成した。マスクの材料が全国的に不足しているため今後の製作見通しは未定だが、完成した布マスクは継続して秋川ファーマーズセンターで販売していく予定だという。
ASAPの大沼陽子副理事長は「このマスクが、マスク不足に不安を抱いていた方の手に渡り喜んでもらえることはもちろん、皆がストレスを持ち苦しい想いを抱いている中でもマスク購入が小さな支援になり、さらに『助け合う』という行動のきっかけになったらうれしいです」と話していた。(佐々木)