西秋川衛生組合など 古布類の排出の抑制を呼び掛け 新型コロナの影響で

あきる野市、日の出町、檜原村、奥多摩町の4市町村のごみ処理を行う西秋川衛生組合(管理者・村木英幸あきる野市長、あきる野市高尾)は、管内住民に資源物となる古布類の排出の抑制を呼び掛けている。

2019年に同組合に持ち込まれた資源ごみは5125㌧。このうち古布類は5・4㌧になる。回収した古布類は同組合で一時保管後、リサイクル業者により主に東南アジア諸国に輸出している。現地ではそのまま再使用されたり、汚れを拭き取るウエス(布)にリサイクルされたりして活用されている。

だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で輸出ができなくなるなど国内外の資源化ルートの物流が停止。同組合の一時保管できる量が限界に近づいているという。

このため同組合では「当面の間は家庭で保管してほしい」と住民に呼び掛けている。一時保管が困難となった場合には、焼却処分せざるを得なくなるという。

状況が改善された場合は、改めて構成市町村のホームページなどで通知する。

羽村、青梅、福生の3市と瑞穂町で構成する西多摩衛生組合でも各自治体が排出の抑制を呼び掛けている。(岡村)