【PR】西武信用金庫×西の風 Baton〜未来へつなぐ  vol.2 昭島の地にあり続ける 昭立造園 取締役総務部長 阿部祐子さん

 設立50年、公園の整備や街路樹の管理、ハウスメーカーを通じた外構工事(エクステリア)など造園・土木関連の事業を手広く担う昭立造園(昭島市)で、2012年から総務部長を務める。父で創業者の阿部伍朗会長から2015年に事業を引き継いだ晋也社長と哲也副社長は双子の弟で、2人の姉の祐子さんは取締役の一人として社長、副社長を支え、会社を盛り立てている。

 高齢化が進む造園業界で、同社は70人の従業員の約6割を20代、30代が占める。若い職人が同年代の職人を呼び込んで若手の割合が増え、ここ10年ほどでうまい具合に世代交代が進んでいる。女性従業員が20人弱いる中で、経験を積んで現場監督を任される女性も出てきた。新体制となった2015年以降もこうした状況に満足することなく、学生向け就職情報サイトへの参加やインターンの受け入れ、SNSを使った職場の魅力発信に努め、新規人材の確保にこれまで以上に力を入れている。

 新社長のもと、会社が家業から企業へ大きく成長しようとしている今、祐子さんは取締役総務部長として自身に求められる能力も変わってきていることを実感。「『役職が人を育てる』という言葉がありますが、自分自身がその役職に適しているのか、成長しているのか、常に自問自答しています」。家業の企業化には、「自分がやった方が速い」という思考を捨て、マネージメント力を磨いて組織を動かすことが重要だと認識している。

 取締役就任は東京農業大学在学中の1998年。「父から家業を継ぐよう言われたことは一度もなかった」と言うが、今思えば「その気がなければ自分を役員に入れることもなかっただろう」と完全に父の策略にはまったと笑う。造園業と関連の深い農大に進んだのは「家業を意識したからではなく、手に職をつけて自立したかったから」だが、結果的に家業を助けることになる。

 2000年に同社に入社。大学で学んだCADに興味があった祐子さんはハウスメーカーに1年間出向して技術を磨き、戻ってからはエクステリアを手がけるフリースペース事業部で活躍した。

 気づけば入社から四半世紀近くが経過。経営陣の一人としてどのような会社の将来像を描いているのだろうか。「社長が常日頃から言うように、社是である『人を敬い、人を育み、技術をつなぐ会社』であり続けたい。そのために社員一人ひとりが考えて行動し、皆でやりがいのある会社を作っていきたい」という。個人的には「父から受け継いだこの会社で定年を迎えたい」。さらに、この先も末永く、昭島の地に「昭立造園」という会社があり続けてほしいと願う。

 気負わず人の役に立つ行為を好み、献血48回、ヘアドネーションの経験あり。3月10日にゴルフのコースデビューを果たした。


プロフィール

阿部祐子(47)
1998年、東京農業大学在学中の21歳で昭立造園取締役就任。2000年、同社入社。2012年より総務部長。


訪問者

西武信金 拝島支店
コーディネート担当
姉﨑さん(28)

今回お話を伺い、一人ひとりの従業員と共に発展し、これからの時代に合わせて変わろうとする強い意志を感じました。このような考え方の取締役の方がいらっしゃる会社は、きっと働きやすい職場なのだろうなと思いました。