きものリサイクル青梅 「つむなぐ」プロジェクト 着物を洋服や小物にリメイク

リメイク作品「がまぐちバック〈夜具地つぼ〉」

青梅の有志グループ「きものリサイクル青梅」(片谷茜代表)は1日、いらなくなった・着なくなった着物を洋服や小物にリメイクするプロジェクト「つむなぐ」の公式サイトとネットショップをオープンした。エプロンドレスやターバン、ピアス、がま口など約60点の販売している。

いらなくなった・着なくなった着物を持ち込んでもらい、洋服・小物にリメイクする同プロジェクト。「長年続いてきた着物の伝統、受け継がれてきた生地をこれからも長くつないでいきたい」という思いで、青梅在住のメンバー5人でスタートした。

今年1月から広く持ち込みを募ると、西多摩を中心に500点以上の着物や和小物が集まった。持ち込む人からは、「捨てるにはもったいないので誰かに使っていただけたら」「成人式に1回着ただけなので形を変えて繋いでもらえたらうれしい」といった声があったという。

持ち込まれた着物はいったん干して空気を入れ、縫い合わせをほぐし素材によっては水通し、アイロンがけするなどの工程を経て、裁縫に至る。メンバーが丁寧に手作業している。代表の片谷さんは「眠っている着物が多いこと、作ることが上手な方々が多いことに驚いています。着物が形を変えて生まれ変るとき、生地が生き生きとして輝かしいです」と喜ぶ。

着物をリメイクしたエプロンドレスとターバンを着用

「着物の特徴を生かしてゆきや丈を自分の体形に合わせられる洋服づくりをしています。今まで眠っていた着物がドレスに変わり、伝統も思い出も先祖の気持ちもつなぐことができます」と片谷さん。今後については「コースターやクッションカバーなど小物も増やしていきたいです。私たちが生地を提供し、アーティストに作ってもらうコラボ作品も増やしていきたい」と話していた。

不要になった着物は、フルオーダー・セミオーダーメイドでリメイクしてもらうこともできる。詳細は公式サイトで確認を。問い合わせは090(4759)5156片谷さんまで。(佐々木)