日の出町 SundayVillageで子ども食堂

ハワイのような雰囲気のサンデービレッジで食事を楽しむ子どもたち

12日正午前、日の出町平井のSunday Village (サンデービレッジ)に続々と子どもたちが集まってきた。受付で飲み物を注文し、好きな料理を好きなだけ皿に盛ったら、席について食べ始めた。

Sunday(柳新次社長)が夏休み中の毎週水曜に実施している子ども食堂の様子だ。

サンデービレッジは、村長の柳さん(51)が毎週日曜、こだわりのフードトラックを集め青空イベント的に開催する形から発展。6月14日に亜細亜大正門横に屋根付きの拠点を構えた。白と水色を基調とした空間はハワイのような雰囲気で、「南国気分が味わえる」とSNSなどで話題を集めている。

子ども食堂を始めたのは、新型コロナで学校が休校になった際、本業の鉄筋工事会社で自社の女性従業員が「子どもの食事を作るのが大変」とぼやくのを聞いたことがきっかけ。サンデービレッジを「地域のコミュニティーづくりの拠点にしたい」と思っていたところに妻の千恵さんの後押しもあり、実施に踏み切った。

調理や接客は柳さんの仲間が応援。スタッフのマスク着用など新型コロナ対策に加え、夏の間はミスト噴霧と大型扇風機による送風で暑さ対策にも気を配る。

真っ赤なフードトラックで「SYジェラート」を振る舞う

子どもたちは快適な空間で旅気分に浸りながら焼きそばやチャーハンをほおばった。この日は「すーぱーかー焼きいも」の原田輝和さん(同町大久野)が真っ赤なフードトラックで登場し、日の出産のブルーベリーで試作した「SYジェラート」を振る舞った。

柳さんは「ゆくゆくは、両親が共働きで一人でごはんを食べるような子たちが気軽に夕飯を食べに来られるようにしていきたい」と話す。
夏休み明けの子ども食堂の営業日時は公式サイトで告知する。利用料金は飲み物付き食べ放題で子ども300円、大人800円。水曜〜土曜17時〜22時は予約制でビアレストランとして営業している。(伊藤)