子ども食堂に代わって手作りの弁当を提供 青梅 子どもステイションどんぐりやま

本部を置く村木助産院の前で「どんぐりやま」のスタッフら

青梅市立第三小学校区で活動するNPO法人子どもステイションどんぐりやま(島田弘美理事長)は12日、村木助産院(同市今寺)で定期開催する子ども食堂に代わって希望する児童とその家族に手作りの生姜焼き弁当32食を提供した。

同団体は4月8日に設立。村木助産院1階に本部を置き、子ども食堂のほか、身近にあるもので工作を楽しみ食事も提供する「のびのび子ども広場」、多世代交流事業の高齢者サロン、村木助産院の村木厚子さんを中心に行う「子育てなんでも相談」の4事業に取り組んできた。

子ども食堂は毎月1回、第2水曜の16時〜19時に開催予定だが、コロナ禍で活動が制限され、一緒に食事を囲む機会はまだ一度しか実現していないという。代わりに手作りの弁当を提供している。

島田理事長は「厚生労働省のデータでは全体の約5%の子どもが十分な食事をとれていないそうです。三小は児童数750人ほどのマンモス校ですので40人程度が該当する想定。地域の大人として子どもを育てていこうという思いで子ども食堂を続けていきます」と話す。

団体名の「どんぐりやま」は校区内にある自然豊かな遊び場の名前からとった。「地域の誰もが子ども時代遊んだことのあるどんぐりやまのように、学校帰りの子どもたちが気軽に立ち寄れるような場所にしていけたら」と抱負を語る。

子ども食堂は当面、弁当配布の形で実施する。第2水曜17時〜18時引き渡し。前日までに予約が必要。利用料金は小学生100円、中学生200円、大人300円。問い合わせ・予約は090(3049)4691島田さんまで。(伊藤)