瑞穂町で北米原産の甘い果物「ポポー」の出荷始まる
珍しい果物ポポーが旬を迎え、瑞穂町農畜産物直売所「ふれっしゅはうす」(同町箱根ケ崎)に並んでいる。2軒の農家が出荷していて、その一人が石畑の吉岡康さん(73)。パック詰めしたポポーを並べながら「大きく甘い実ができました。最近はポポーを知る人も増えてきて人気がありますよ」とにっこり。
北米原産で、米国ではカスタードアップルとも呼ばれるポポー。熟れてくると芳醇な香りを放つ。緑色の皮が黄色に変わると食べごろ。楕円形の実の中はオレンジ色で、真ん中に黒い種が一列に並ぶ。甘みが強く、とろんと柔らかくカスタードクリームのような味わいだ。
野菜のほかにビワや栗などを栽培する吉岡さんは7年前、ジョイフル本田で苗を見つけ、「珍しいので植えてみよう」と育て始めた。4年前から出荷するようになった。今年は樹の周りに防風対策をしたところ実のつきが良く、初めて450㌘超の実も成った。「熟し始めると早いので、収穫時期を見極めるのが難しい。でも手間がいらず、鳥や虫にも強いので無農薬で育てられます」と話した。(山石)