奥多摩町 空き家手薄で飽和状態 物件掘り起こしへ

コロナ禍で移住希望者が増えている奥多摩町。相談窓口の若者定住推進課には10月現在も問い合わせが相次いでいるが、契約交渉中の物件が多く、特に賃貸では町営若者住宅も含め紹介できる物件が「ほぼゼロ」という。

不動産業者のない同町では、町が要件別に3種類の「空家バンク」を開設し、ウェブサイトで物件情報を提供したり、問い合わせに対応したりしている。年齢や世帯構成に縛りがある「若者用空家バンク」には20日現在2件が登録されているが、いずれも契約交渉中。年齢・定住要件がない「0円空家バンク」も登録の3件全てが交渉中だ。唯一、定住希望者向けの「空家バンク」に紹介可能な物件が若干数あるだけ。

町では移住希望者に「空家バンク」を紹介するほか、最新の住宅情報が得られる「奥多摩に暮らしたい人登録バンク」への登録を促している。一方、空き家所有者への意向調査を行い、物件の掘り起こしに努めていくという。(伊藤)