岡部さんの原木ナメコ あきる野 養沢毛鉤釣場で販売 

今年は不作気味だが、出来は見事

あきる野市の養沢毛鉤専用釣場直売コーナーで10月半ば、地元の岡部輝男さん(80)が手掛ける原木ナメコの販売が始まった。風味、食感、大きさのいずれも菌床栽培に勝る品物で、売り場にないと客から出荷の催促が来るほど評判がいい。

原木ナメコを収穫する輝男さんと澄子さん

原木ナメコの栽培を始めたのは、自宅で使う薪ストーブがきっかけ。近所の山林所有者や造園業者から譲ってもらった薪用の木の中からホダ木に適した太さの桜の材を選り集めて始めた。売るほど作るようになったのは3、4年前からだという。

直径15㌢ほど、長さ90㌢の桜のホダ木にナメコの種菌を植え付け、山林の土に埋め込んで秋を待つ。妻の澄子さんと毎朝、山に様子を見に行き、出ていれば収穫。洗って木くずや土を落とし、パック詰めして午前中に出荷する。「収穫が一番の楽しみ」と2人は言う。

価格は200㌘入り1パック300円。原木しいたけも同量・同価格で販売する。問い合わせは042(596)5108釣場まで。(伊藤)