福生の印刷会社ポプルス TAMAコミ開催 創作イベントを自社倉庫で

会場の様子

同人誌を得意とする印刷会社ポプルス(福生市武蔵野台)は10月31日、創作総合表現イベント「TAMAコミ」を同社倉庫で開催した。神奈川県の同業者、有限会社ねこのしっぽと共同開催。50サークルが出展し、自費で作成した漫画や小説などの同人誌、手作りのアクセサリーやマスクなどオリジナルグッズを販売した。

コロナ禍で、全国各地で毎週のように開催されていた創作イベントの大半が4月以降中止となり、同社への印刷依頼が激減。一時は利益が前年の20%ほどにまで落ち込み、大きな打撃を受けた。「自分たちで作品を発表する場を作ろう」と、親交の深い同業者に声を掛け、合同開催につながった。

ポプルスの児玉さん、宮本立樹さんと、ねこのしっぽの内田朋紀さん(左から)。自社制作のマスクで来場者を迎えた

「自社で使える場所があるから、やってみようと思い立ちました。対面で創作物を売買する高揚感は、イベントならではのものだと思います」とポプルス企画広報課の児玉雄一郎さん。

イベントは換気のためシャッターを開け放ち、通路は広く設け、来場者は検温と入場カードの記入を促すなど、感染予防対策を万全に行った。

次回開催は12月5日。一般入場料は500円。出展料は2000円。8日まで応募可。問い合わせはメール(info★tamacomi.info、★は@に変換を)まで。(藤野)