中村哲医師の思いをつなぐ「りんりんプロジェクト」が写真展 23日~羽村ゆとろぎで

展示写真の一部

アフガニスタンで人道支援活動中の昨年12月に凶弾に倒れた中村哲医師の思いをつなぐ写真展が23日~29日、羽村市生涯学習センターゆとろぎ展示室で開かれる。中村さんが現地代表を務めた「ペシャワール会」の会員で、青梅市二俣尾を拠点に活動する「りんりんプロジェクト」が、1周忌に合わせて企画した。

中村さんは紛争や干ばつで荒廃したアフガニスタンやパキスタンで、35年にわたり医療・井戸掘り・水路建設に従事し、多くの市民とともに人道・復興支援に努めた。

「りんりんプロジェクト」は2002年、あきる野市のキリスト教会に中村さんを招き、参加者400人を集めて講演会を催した仲間でつくる。15人のメンバーはごみ、原発など社会のさまざまな問題に対して傍観者にはなりたくないという人たちで、コロナ禍の6月~9月はホームレス支援の弁当作りボランティアに携わった。

写真展ではペシャワール会から借りた写真を大きく引き伸ばすなどして大小50点ほどを展示。小学生にもわかるようなやさしい解説文をつけて中村さんの活動や思いを伝える。発起人の山本以文さん(69)は「西多摩の人や若い人に中村さんの思いをつなげられれば」と企画の意図を語る。

展示は9時~18時(初日11時~、最終日16時まで)。入場無料。1口1000円の賛同金を募っている。問い合わせは0428(78)8644会員の安藤さんまで。(伊藤)