手作りパン、クッキーの「かもんみーる」 カラフルな立て看板が好評 いけかつまいこさんが作成

立て看板を囲むいけかつさん(右)と「かもんみーる」の皆さん。いけかつさんは今春、日野市若宮神社の御朱印の絵を手掛け注目を集めた

鳩ノ巣駅前で手作りのパン、クッキーを販売する奥多摩町障害者地域活動支援センター「かもんみーる」(同町棚澤、相田健センター長)にカラフルな立て看板が設置された。単調な景色の中で目を引くメルヘンチックなイラスト、鮮やかな色使いが好評で、看板に引き寄せられて初めて来店する人が増えているという。

絵の作者は書やイラスト、絵本などを手掛けるアーティスト、いけかつまいこさん(福生市)。町内に住む叔母を通じて「かもんみーる」の存在を知り、パンや焼き菓子の「透明感のある、真っ直ぐな味」に感動して看板の制作を申し出た。

絵にはホタルブクロ、レンゲショウマ、ムササビ、鳥といった奥多摩で見られる動植物を盛り込んだ。墨で輪郭を描き、アクリルと水干絵の具でカラフルに彩色した。

看板を立てた10月半ば以降、「観光客や、これまで来たことのなかった地元の人が立ち寄ってくれるようになりました」と相田センター長。「モノトーンの自然の中で、明るい色みが目を引くようです」と効果を実感している。

「かもんみーる」のパンは国産小麦とバターを使い、町内に暮らす障害のある人たちが「丁寧に作っている」。日に5、6種類の惣菜パンと食パンなどを焼き、正午前から販売するが、閉店前に完売することが多いという。

営業日時は平日の9時(クッキー販売)~16時。パンは11時40分ごろ~販売。問い合わせは0428(85)8277まで。(伊藤)