開店10年 写真愛好家の発表の場に あきる野 ギャラリー冬眠鼠

青梅丘陵の連作を発表している竹中さん(右)と来住野さん

武蔵五日市駅から徒歩10分のギャラリー冬眠鼠(やまね、あきる野市舘谷、来住野安生店主)は、開店10年を迎えた。主に写真を展示し、常に数20点の作品が見られる。三多摩写真連合ルピアの会の事務局も務めることから、写真愛好家が集う場所にもなっている。

会社勤めをしていた来住野さん(70)が定年退職を機に「仲間が集う場所になれば」と自宅一角に開いた。山歩きも好きだったことから、森林に生息するヤマネを店名にした。

毎月、テーマに沿った展示「月例展」を続けている。今年はコロナ禍で作品を発表する機会がなかったことから、愛好家には好評だった。前月25日までに作品を持ち込めば無料で展示している。店の一角には、青梅市の竹中泰三さん(82)が青梅丘陵を題材に撮影した写真を展示。来住野さんと同市二宮の張替孝枝さんが毎月交互に詩を付け、連作で発表しており、楽しみにする常連も多い。

来住野さんは「情報交換の場で刺激を受けることも多い。これからも皆さんと楽しくやっていけたら」と話す。

次回は「米」をテーマに1月9日〜展示する。2月のテーマは「冬」。展示は額装をした上で持ち込む。詳細は問い合わせを。

営業時間10時〜17時。火曜・金曜定休。問い合わせは042(569)8691まで。(山石)