不登校の子らの居場所にフリースクール開設 青梅市

松原さん(左)とスタッフの本多望さん

不登校、ひきこもりの子どもたちに居場所を提供するフリースクール「Rainbow Room」(松原陽子代表)が10日、青梅市新町にオープンした。カウンセラーの資格を持ったスタッフが、個別指導で子どもの生きる力や自信をつける手助けをする。

3年前、当時小3だった松原さんの娘が不登校になったことが開業のきっかけ。週に数回学校の個別指導に通ううちに、娘に「学校へ行くことは出来ないが、社会に居場所を求める気持ち」があることに気付いた。他の不登校児の母親とも話すうちに、子どもたちが社会とつながる場所の必要性を強く感じ、開業を決意。認知行動療法やソーシャルトレーニングを学び、物件が見つかったタイミングで開業した。

1時間単位で利用する。緑やクリーム色の明るく集中できる部屋と、オレンジや茶色の落ち着いた部屋を用意。ボードゲームや本、ハンドメイドの材料、パズルなどがあり、子どもと相談して何をするか決める。家族以外の人間と接しながらリラックスして過ごすことで、心を外の世界へ向けることができる。

「学校で過ごすことが難しくて不登校になってしまった子が、生きる力や自分を肯定する力を身につける場所にしたい」と松原さんは抱負を語った。

年会費1万2000円。利用料は1時間単位で、個別支援1800円〜、少人数支援1400円〜。割引制度あり。問い合わせは080(3444)7633松原さんまで。(藤野)