日の出町 宝光寺の鹿野大仏 4月で建立から3年

台座を含む総高は18㍍。鎌倉大仏より大きい

人々の安寧を願い、塩澤山宝光寺(日の出町平井)の境内に2018年4月に建立された鹿野(ろくや)大仏。間もなく完成から3年を迎える。麓の土産処「喫茶去(きっさこ)」では、オリジナルグッズを中心に品ぞろえが充実してきた。

限定頒布の安心守

同店で1月から扱っているのが「安心守」。白地に寺紋、金色のシンボルマークが織り込まれたお守りで、ふっくらした形が安心感を与える。釈迦の誕生日(4月8日)にちなみ、毎月8日限定で、2000円で頒布している(桐箱入り)。このほか多摩産のヒノキを使ったお守りや御朱印帳、ロゴをプリントしたTシャツ、いせ家本舗(栃木県)のオリジナル黒・白ごまようかんなどが並ぶ店内は、雑貨店のような雰囲気だ。

御朱印帳の特徴を説明する大野さん

販売スタッフの大野聡美さんが、店名の「喫茶去」は禅語だと教えてくれた。「お気軽にお立ち寄りください」という意味も込め、「お墓参りや大仏様を参拝された時、またはお店を目的に来ていただくのもいい。誰もがすーっと入って来られるようなお店になれば」と、心を開いて客を迎えている。

昨年秋は団体客でにぎわったが、コロナ禍もあってこの冬は静か。ただ、近隣から来る家族連れが目立つ。ゆるい斜面にチップが敷かれた参道はふかふかして歩きやすく、小さな子でもいれば立派なハイキングになる。今後は梅、蝋梅、桜、新緑と、周囲の木々を楽しむのに良い季節が続く。大仏様の穏やかな顔を心行くまで眺めたら、回れ右をして里を見下ろす。見渡す景色に清々しい気分になる。

参拝時間は9時〜16時30分(入山16時まで)。参拝料は中学生以上300円、小学生100円。駐車場無料。土産処「喫茶去」は9時〜16時。問い合わせは080(9567)1319まで。(伊藤)