店主の野川さん(右)と佐藤さん

あきる野市の東秋留駅から徒歩3分の場所にある老舗寿司屋「鮨武」が1日にリニューアルオープンし、カウンター席を4席から7席へ、小上がりをテーブル席に変更した。店内のカウンターは、以前から店で使われていたスギとヒノキの一枚板を磨き直し使っている。リニューアルに伴い、店主の野川祐司さん(48)の高校時代からの友人で修行時代の仲間でもある料理人の佐藤義光(48)さんを迎えた。

丁寧にウナギをさばく野川さん

「鮨武」は1967年に野川さんの父、武司さんが開業。78年に同市野辺に店を借り移転。野川さんは日本料理屋や都心の寿司屋で10年間修行した後、暖簾を受け継ぎ現在の場所に店を構えることに。親子で19年間店を切り盛りしていたが、武司さんが7月いっぱいで引退することになり、今回のリニューアルを決めた。

同店では、寿司だけでなく鰻重(3580円、小鉢、椀、デザート付き)やウナギの蒲焼き(3480円)にも力を入れている。野川さんは「これまでよりウナギの金額を少し上げたが、その分大きなウナギを仕入れている」といい、「ウナギが大きくなったことにより、骨抜きもこれまで以上に気を使っている」と丁寧な仕事を見せてくれた。

佐藤さんを迎えたことにより、寿司やウナギ以外のメニューにも力を入れていく。野川さんは「今は緊急事態宣言で酒類提供ができないが、佐藤さんがつくる肴にも期待してほしい」と話す。

ランチメニューは「にぎり鮨」(1680円、小鉢、椀、デザート付き)、ディナーでは、野川さんが厳選した魚のにぎり貫に玉子が付く「おまかせにぎり(4280円)」が一番人気。

営業時間は11時〜14時、16時30分〜22時。(緊急事態宣言下は20時まで)。水曜、第3火曜定休。問い合わせは042(559)2076まで。(鋤柄)