超小型の豚と触れ合える自然満喫、癒やしのカフェ あきる野市にオープン

ウッドチップを敷き詰めた牧場で遊ぶ豚

両手に収まるサイズの超小型豚マイクロピッグと触れ合えるpignic farm&cafe (ピッグニックファーム&カフェ)が4日、あきる野市戸倉にオープンした。既存の別荘を改修したカフェと、裏山を整備して作った牧場が地続きになった空間で、豚との触れ合いや豚スイーツが楽しめる。

運営するのは㈱リトルピッキーズ(本社・新宿区)。社長の望月哲也さん(48)自ら同市小中野でマイクロピッグの繁殖を手掛け、現在17頭を飼育している。豚はペットとしても販売し、独自に開発したえさや衣装も扱っていく。飼い主が旅行などで留守にする際、豚を預かるホテルも運営予定だ。

元気な豚に振り回される社長の望月さん

望月さんがマイクロピッグを知ったのは6年ほど前。発祥地の英国の牧場で初めて小さな豚を目にした。同行した姪が豚を気に入り、その後も何度か牧場を訪ねるうちに、自身も小さな豚が好きになった。望月さんの中で豚とビジネスがつながり、豚を日本で飼育したいという思いが強まっていった。

牧場主に頼み込み、2年間で通算7回の研修を経て、豚を譲ってもらえることに。首都ロンドンから車で1時間ほどの場所にあった英国の牧場に近い雰囲気の土地を探し、あきる野にたどりついた。

建物の改修などを始めると、物珍しさもあって地域の人に声を掛けられるようになった。「『良かったら豚のえさに使って』と野菜を持って来てくれる農家の方やスーパーの方が何人かいる。地域の方に応援してもらえるのは、私にとっても豚さんにとっても本当にありがたい」と望月さん。地域の期待に応えるためにも事業を軌道に乗せ、長く続けていきたいという。

営業時間は平日10時〜18時、休日9時〜19時。専用サイトからの予約制。基本料金880円(30分滞在)で、30分ごとに追加料金550円。カフェのみ利用は基本料金の徴収なし。問い合わせは070(4372)0338まで。(伊藤)