鮮度抜群 養沢ブルーベリー その日とれた分だけ あきる野市 養沢毛鉤釣場で販売

汗をしたたらせて作業する摘み取り担当の岡部さん(右)と沖倉さん

あきる野市の養沢活性化委員会(田中守会長)が栽培する「養沢ブルーベリー」の収穫が日に始まった。好天続きの今年は生育が良く、びっしり実をつけた樹が目立つ。実の大きさ、甘みとも充実している。

昨秋、開設した畑は「平らで作業しやすい」と果樹園部会の皆さん

栽培を担当するのは同委員会の果樹園部会(沖倉広隆部会長)。男女合わせて10人ほどのメンバーが、鳥よけのネット張りや草刈り、せん定などの作業を手掛ける。収穫は主に、畑の近くに住む岡部澄子さんと沖倉やよいさんが担当。パック詰めして地区内の養沢毛鉤専用釣場で販売している。

「養沢ブルーベリー」の一番の売りは鮮度の良さ。当日、摘んだものだけを売り場に並べ、売れ残ったものは冷凍してジャム用に回す。しかも価格は市価よりずいぶん安い。

安くて新鮮なブルーベリーの評判はクチコミで広まり、売り上げは販売を開始した2015年から右肩上がりで伸びている。それに伴い昨秋、畑を増やし、今年から3カ所で収穫するようになった。

同部会では売り上げの一部を作業する人の人件費に充てている。3代目部会長の沖倉さん(70)は「ブルーベリーが売れれば、多少の収入になる。雇用とまではいかなくとも、おこづかい稼ぎにはなる」と、活動を続ける上で収入が励みになっているという。

ブルーベリーは量により1パック200円〜。最盛期の8月半ばに向け出荷量はだんだん増えてくるが、午前中に売り切れることも。問い合わせは042(596)5108まで。

市内には養沢以外に秋川駅周辺、五日市にも活性化委員会があり、市と協働で観光まちづくり事業に取り組んでいる。養沢活性化委員会は果樹園部会に加え、川沿いに広葉樹を植える景観部会、ホタルの育成に取り組むホタル部会の3部会で構成されている。(伊藤)