青梅市 畑中史を知る会 郷境のシキミの木に由来の看板を設置

看板とシキミの木

青梅市畑中の福島産業敷地内、かつての長淵、氷川郷の境に1本のシキミ(樒)が植えられている。畑中史を知る会(福泉哲男会長)は24日、郷境の木の由来を説明する看板を同所に立て、式典と神事を行った。

シキミは土地所有者の福島家や近隣の有識者が、枯れるたびに植え替えをしてきた。地域に残された記録では、300年以上受け継がれているという。

これまでは細い板状の簡素な看板だったが、福泉会長の知人が「看板が寂しい」と話したことをきっかけに、地域の人にもっと木の由来を知ってもらえる看板を立てようと企画した。地域の書道家で郷土史家の土方環さんが文字を書いた。

神事は畑中神社責任総代の村上英夫さんが担当。福泉会長は看板設置に際し「看板が歴史を振り返り、かつてここを行き交っていた人々を思い浮かべるきっかけになったらうれしい」と話した。(藤野)