日の出町 大久野イルミ23日点灯 コロナ禍心に明かりを

点灯した巨大ツリー (昨年12月撮影)

大久野イルミネーションを実施する日の出町の「大久野を明るくする会」(濵中一之会長)は10月31日、「こども未来公園」の巨大ツリーや秋川街道沿いの街路樹に電球を設置した。23日17時の点灯に向けメンバーは「コロナ禍にこそ見た人の心に明かりが灯るような催しにしたい」と意気込む。

高所作業車を手配し、高さ12㍍のツリーを飾りつける

同会は2005年に発足。暗い夜道を通る子どもたちの防犯対策になればと地域の有志が街道沿いの街路樹52本に明かりを灯したのが始まりだ。次第に点灯範囲が広がり、現在ではかやくぼ交差点からあきる野市との境の太平洋マテリアルまで約1・2㌔区間の街路樹を点灯。地域に冬の到来を知らせる恒例イベントとして定着した。

コロナ禍で今年も1カ所に人を集めるイベントはできないが、来年1月15日までの点灯期間中は週末に地元グルメを提供するキッチンカーを点在させ、歩きながらイルミネーションを楽しんでもらうよう呼び掛ける。準備段階から動画を撮影し、SNSを使った情報発信にも力を入れる。

初回から活動に携わる副会長の小嶋健太さん(51)は「見学ルールを徹底することで物理的な密を避けながら、SNSによる情報発信で心は密につながり、活動を身近に感じてくれる人を増やして地域を盛り上げたい」と話す。

文化祭のような雰囲気で、熱を入れて準備に取り組むメンバー

会では行政の支援に頼らず、地域の事業者や個人から独自に協賛金を集めて運営費に充てている。協賛金の振込先口座は次のとおり。「秋川農協日の出支店普通0037167大久野を明るくする会」。1口1000円以上で受け付けている。

準備の進捗状況や点灯の詳細情報は会のサイトやフェイスブックなどに随時掲載していく。(伊藤)