青梅 焼鳥 たかますが営業再開 20周年までは頑張ります

「歳も歳だし、このまま店を再開できないかと思ったよ」と話すのは、青梅市畑中公会堂からほど近い場所にある「焼鳥たかます」の店主、橋本隆さん(77)。コロナ禍で昨年12月から店を休業。7月頃には再開も考えたが、都内の感染者数が5000人を超える日もあり断念した。緊急事態宣言、まん延防止措置が解除され10月から短縮営業で再開。25日からは通常営業を再開した。

休業期間中は飛沫防止シートや衝立てを設置。休業期間中に「持ち帰りで焼き鳥を焼いてほしい」と常連客に頼まれることもあったが、少量の肉を仕入れることは難しく、断らざるを得なかった。

「ようやく再開でき、ポツポツとだけど常連客が戻って来てくれるのはうれしいね。でも休業中に亡くなった常連さんもいて寂しい」と橋本さん。共に店を切り盛りする妻の義子さん(73)は「来年の10月で丸20年。そこまでは続けたい」と話す。

店では、モモ、カシラ、タン、レバー、自家製つくねなどの定番の焼き鳥を提供。お通しには橋本さんが育てた野菜を義子さんが調理して出す。人気メニューは餃子やチヂミ、子どもにはうどんも人気だ。

焼き鳥屋を始める前に、マスの燻製を1年ほど製造していたことがあり、橋本さんの名前の「たかし」とマスを合わせ「たかます」にしたという。

「コロナが怖くて店を開けられなかったけど、休業期間中は畑でたくさんの野菜を作ることができた。趣味で続けている菊も、たくさん世話ができていい花を咲かせることができたよ。店が再開して少し忙しくなるけど、できるところまで頑張ります」と話した。

営業時間は17時~22時。月曜、火曜定休(水曜は予約客のみ)。問い合わせは0428(23)6582まで。(鋤柄)