ヤマニのサンサン市 環境テーマ、憩いの場に 次回は1月9日

出店者と客の会話が弾む会場

農業コミュニティーヤマニファーミング(通称ヤマニ)が毎月第1日曜に開催する「サンサン市」が5日、あきる野市五日市のしみず農園であった。無肥料・無農薬栽培にこだわるヤマニと、似通った考えを持つ仲間の農家、飲食の店などが出店。「持続可能な社会」を市の大きなテーマに掲げ、販売を通して環境負荷の少ない暮らしを提案している。

その一つの取り組みとして、市では包装にプラスチックを使わない。野菜は新聞紙にくるんで、コーヒーや菓子、サンドイッチといった食べ物も紙の容器で提供する。海の生物や人体に悪影響を及ぼすマイクロプラスチックを意識した取り組みで、客にもエコバッグの持参を呼び掛ける。

客は食や環境問題に関心の高い地域外の人から、おいしいもの、珍しい野菜を求めて来る地域の人までさまざま。何度も来ている地域住民にとっては月に一度、顔見知りに会える憩いの場ともなっている。

ヤマニにフィールドを提供するしみず農園の清水孝之さんは「身近な食べ物や環境について関心を持つきっかけとして市が役立てばいい。今後は農業に限らず、地域の一次産業を応援する場にもしていきたい」と話す。

1月のみ第2日曜の開催で、次回は1月9日。10時〜売り切れ次第終了となる。(伊藤)