日常こそシャッターチャンス 青梅在住カメラマンの渡邉明美さん

カメラを手に笑顔の渡邉さん
カメラを手に笑顔の渡邉さん

 カメラマンの渡邉明美さん(青梅市梅郷、37)は、日常を切り取ったような「生きた写真」を撮影している。被写体を緊張させないようにファインダーを覗かず、会話しながらモニターを見てシャッターを切る。撮影開始直後と終了直前に撮った写真では別人のような表情が撮れるという。

 渡邉さんは2014年に先天性心疾患を持つ5男を出産。子どもの写真を撮るために初めて一眼レフを買った。知り合いが撮った笑顔でシャッターを切る自分の写真を見て、カメラに夢中になっていることに気づいたという。

渡邉さんの撮影した写真
渡邉さんの撮影した写真

 独学で勉強し、たくさん撮るうちに、自分の好きな雰囲気や持ち味がわかるようになってきた。SNSで発信すると「撮ってほしい」と言う人が現れ、21年9月から職業として本格的に撮影活動を始めた。

 「写真は人生の一大イベントでカメラマンに撮ってもらうイメージが強いが、日常にこそ記念に残したい自然な姿があふれている。将来、記憶を呼び起こすスイッチになるような写真をたくさん撮りたい」と意欲を語る。

 「青梅の街並みに『映えない場所』はないと思う」といい、同市に生まれ育ち8人の子どもを育てていることもあり、地域愛が強い渡邉さん。今後はもっと地元を撮っていきたいという。

 平日は9時〜13時、土日は1日撮影の予約を受け付けている。ファミリー撮影は90分30カット1万9800円〜、ポートレート撮影は60分30カット1万6500円〜、応相談。動画制作依頼も受け付ける。問い合わせはウェブサイト(watanabeke8888で検索)から。(藤野)