高齢者向けスマホ教室好評 あきる野市五日市センター

市の広報を使いQRコードの読み取り方をマンツーマンで教える風景

 65歳以上の高齢者にスマートフォンの基本的な使い方を教える「高齢者向けスマホ教室(入門編)」が1月18日と2月1日、あきる野市五日市センター(成田美砂センター長)であった。3月1日までの毎週火曜に開催する。

 市内に住む高齢者、通所者のコミュニケーションを図る「げんき応援事業」の一環で同施設指定管理者の医療法人財団暁が実施。情報システム管理者の宮崎一樹さんらが講師を務める。40分間の講義の後、マンツーマンで講師、職員が付き、参加者の疑問に答える。

 発案者は同法人の社会福祉士、岩澤元太郎さん。昨年9月、「スマホの使い方がわからず、新型コロナのワクチン接種予約を取るのが大変だった」と複数の利用者に言われ、医療機関でオンライン予約が増えていることから高齢者向けのセミナーが必要不可欠だと感じたという。

 宮崎さんら情報システム管理者に協力を依頼し、同施設職員に「高齢者が困っていることは何か」と聞き取り調査をしてマニュアルを作った。当初の予定は1月18日の1回のみだったが、12月15日の広報で告知したところ、定員6人のところ20人を超える応募があった。急きょ2月から日程を増やして対応している。

 マニュアルは、データ通信料を「1カ月に飲めるお酒の量」に例えるなど、わかりやすい表現を用いて解説。第1回の参加者には「個別に対応してもらえてよかった」と好評だった。

 新型コロナの感染拡大が落ち着き次第、学生にボランティアで講師を依頼することも検討しているという。岩澤さんは「スマホが使えると重いものを通販で購入したり、動画が見られたりと生活の質が向上する」と教室の意義を語った。

 22日、3月1日に若干数の空席あり。4月からは毎月第2火曜に開催予定。3月15日から募集を開始する。申し込み、問い合わせは042(533)0330五日市センターまで。(藤野)

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