青梅 AYUTAS 五野上さん夫婦 翻訳で地域の魅力を世界に発信

「青梅市が世界で1番住みやすい」と話す五野上さん夫婦
「青梅市が世界で1番住みやすい」と話す五野上さん夫婦

 「原文を読んだ人と訳文を読んだ人が、同じように書き手の思いを受け取れるよう翻訳したい」と話すのは翻訳会社AYUTAS (アユタス、青梅市新町)を営むさん(42)と妻の恵さん(38)。原文を忠実に訳しながらも、文章の内容を絞ったり、他の言葉に置き換えたりしながら、どのような場面で、誰に読まれるかを想定しながら文章を仕上げている。

 同社は「ローカルからグローバルへ」を企業理念に、中小企業の海外進出や販路拡大に向けた製品広告、飲食店メニュー、観光案内の翻訳など、地域の優れた商品や魅力を世界に発信する手助けをしている。

 翻訳者や翻訳スキル向上を目指す人などを対象としたオンライン講座も開講。YouTubeやeラーニングなど動画配信市場拡大により、字幕翻訳などで需要が高まる翻訳者の育成にも力を入れる。

 20年近い翻訳キャリアを持つ良さんだが、学生時代から外国語に関心があったわけではないという。アルバイトしていたバーでの外国人への接客、バックパッカーとして世界各国を巡った経験から語学の魅力に目覚めたという。

 バックパッカー時代に訪れたカンボジアが気に入り、2年ほどNGO団体が運営する日本語学校で教師を務めた。帰国後、語学力を生かしたいと一般企業で社内翻訳者として働き、2007年に独立した。

 一方、恵さんは米国の短大に進学。路上生活者の社会復帰支援などのボランティア活動に従事した。卒業後はストリートチルドレン支援に関わりたいとカンボジアに渡り、良さんと出会った。

 帰国後、幼少期からの夢を叶え、アナウンサーとして地方局で働き始めた。その際に習得した日本語力が現在の仕事に大きく役立っているという。07年に結婚、13年に第1子を出産した。子育てをしながら自宅で仕事ができ、語学力も生かせるのではないかと、良さんから翻訳技術を学んだ。

 それぞれ翻訳者として活動を続けていたが、企業との大型取引を開始するため19年に会社を設立した。

 良さんは「世界は技術の進歩によりローカルからグローバルへすぐにアクセスできる環境になった。私たちが暮らす西多摩には魅力ある文化や企業がたくさんある。そんな魅力を翻訳の力で世界に発信するお手伝いをしていきたい」と語った。

 問い合わせは0428(78)2978まで。(鋤柄)

 

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