あきる野市養沢産のユズで手作り 風味豊かなゆず胡椒 新発売

完成したゆず胡椒を披露する果樹園部会の皆さん
完成したゆず胡椒を披露する果樹園部会の皆さん

 あきる野市養沢産のユズを使った「ゆず胡椒」が完成し、集落内の養沢毛鉤専用釣場で14日に販売が始まった。黄色く熟れたユズの風味と青唐辛子のピリッとした辛味が汁物や肉料理などの味を引き立てる。

 養沢は市内西部にある山間の集落。ユズの木は山の畑のあちこちに見られるが、持ち主の高齢化などにより収穫されない実も多い。昨年秋、集落の活性化に努める養沢活性化委員会(田中守会長)に十数本分のユズの実の提供があり、同委果樹園部会(沖倉広隆部会長)がゆず胡椒の加工・販売に乗り出した。昨年、試作を販売したところ好評で、再販を心待ちにする客も複数いるという。

 素材に用いるのは黄色いユズの皮と青唐辛子、ユズの果汁を少々と塩。ユズの皮は昨年11月にすりおろして冷凍しておいたもの、唐辛子は種を除き、包丁とフードプロセッサーで細かく刻んだものを使った。果汁で水分量を調整しながら、各素材を均一に混ぜ合わせて完成。瓶詰めをしてラベルを貼った。

 今回、唐辛子は栽培が間に合わず国産を取り寄せて使った。次作は唐辛子も地元産をそろえたいと、地域の人に栽培協力を呼びかけている。

 同部会ではブルーベリーも栽培し、釣場で販売している。今季は生食を扱うだけでなくブルーベリー、ユズのジャム加工も手掛ける計画。ユズの種から油を搾ったり、化粧水を作ったりするアイデアも出ている。

ラベルも手作り
ラベルも手作り

 沖倉部会長は「農作物を加工して売ることで、畑仕事にも張りが出る」と、部会の取り組みが地域の活力の好循環につながればと願う。

 ゆず胡椒は瓶入りで、35㌘350円、50㌘500円。問い合わせは042(596)5108釣場まで。(伊藤)

 

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