奥多摩駅近く 氷川キャンプ場 営業開始以来初の大規模改修 大人の秘密基地がオープン 

神山さん。GLのおしゃれなロゴがロッジの入口に
神山さん。GLのおしゃれなロゴがロッジの入口に

 奥多摩総合開発(同町氷川、清水勉社長)は7月1日、同社が運営する氷川キャンプ場内のロッジを改修し、「大人の秘密基地」がテーマのグランピングロッジ「GL」をオープンする。A5ランクの和牛をメインとしたぜいたくな食事、満天の星空を望める露天風呂、屋根裏部屋に置かれた高級寝具エアウィーブでの快適な睡眠など、大人がワクワクでき、快適に過ごせる新施設が誕生する。

 一つの大きな空間だったロッジにベットルーム、IHコンロや炊飯器、コーヒーメーカーなどが完備されたキッチン、シャワールームなどを新設。アメニティも充実しており、キャンプ場にいながら高級ホテルのような空間で過ごせる。外にはウッドデッキやテントが設置され、バーベキューや焚き火、ハンモックでの昼寝など、アウトドアライフも満喫できる。

 同キャンプ場は、同社が設立した1983年から営業を開始。毎年夏には多くの客でにぎわっていた。ロッジ利用も教育機関等からの需要があり、コロナ禍以前の夏の稼働率は100%だったという。ソロキャンプ人気が手伝い、コロナ禍でもテントサイトへの影響は少なかったというが、ロッジは年間20日程度の利用にとどまっていた。

リビングには大型モニターも設置されている
リビングには大型モニターも設置されている

 約40年間、大規模改修が行われていなかったキャンプ場に、新たな付加価値を加えるため奮闘したのは神山雄大さん(29)ら若手社員。1年近い時間をかけ、施設のコンセプト、設備、料理など一つひとつを話し合いながら準備を進めた。駐車場の整備やデッキ制作など、自分たちでも手を動かし、このほどオープンを迎える。

 神山さんは「秘密基地は、自分たちで作るもの。お客さまがなるべく多くの選択ができ、楽しみ方を考えられるよう施設を作り上げました。今後、お客さまと共に、さらに魅力あるものにしていきたい」と語った。

 神尾成俊事業部長は「今後、残り6棟のロッジ、 21棟のバンガローの活用方法についても検討を進めていきたい。若い社員のアイデアとエネルギーで施設を盛り上げていってもらえれば」と話した。

 利用料金は1人2万5000円(3人〜利用可)。予約や問い合わせは0428(83)2134まで。(鋤柄)